待ちに待った「セッション」がTSUTAYA独占でレンタル解禁されたので、早速レンタルして鑑賞しました。劇場での鑑賞はタイミングが合わず出来ませんでしたが、レンタル鑑賞後に劇場に行けなかった事を激しく後悔するほどの作品でした。
とにかくフレッチャー先生が鬼でした。
スパルタを超えた教育?要求?が半端なくて、その印象が先行するストーリー展開。生徒に手を上げるは、物投げるは、深夜までシゴくはで倫理的なものは完全無視状態。それでも自分の理想を求めて突き進む鬼教師フレッチャーですが、どこか憎めないキャラクターなのは演じているJ・K・シモンズの演技力でしょうか。J・K・シモンズといえばスパイダーマンの編集長の印象が強く残っていて、そのギャップも楽しめました。
それでも答える若きジャズ・ドラマー、ニーマン。
夢も求めてシャッファー音楽学校に入学してきたニーマン。どこか頼り無く感じる序盤でしたが、フレッチャーに見いだされ狂信的にドラムとフレッチャーに陶酔していきます。ニーマンの成長物語でもある反面、「ブラックスワン」でも見られたような足の引っ張り合いも描かれています。
宣伝通りのラスト9分19秒。
全てはこのラスト9分19秒に集約されたような映画でした、その部分だけ2回観ました。最高の盛り上がりと、才能の共鳴、キレの良いラスト。しばらく、いや数年は印象に焼き付いた作品でした。